第2回 投球障害の予防と治療

投球障害はなぜ起こるのか?

怪我をして来院する選手には、ある共通点があります。体の固い選手が9割以上で、練習にしっかりとした柔軟体操を組み入れてない場合が非常に多いようです。

体の柔軟性が損なわれると 体全体の協調性が低下し、肩や肘にストレスがかかるフォームを自然にとるようになっていきます。

手投げを防ぐためには全身の力を上手く使うことが大切です。 当院では投球指導を行う前に体の機能評価を行います。

評価を行うことで体のどの部分がとくに悪いかをチェックし投球指導に結びつけます。

例えば右投げの選手の場合、上体を反らして投球している時には、股関節の機能低下と大腿後面の筋肉(ハムストリング)の柔軟性の低下を合併してるケースが多く、

下半身の動きが出ない分、上半身に無理をかけるフォームになっていきます

こういった選手にいくら状態を反らさないように指導しても、

まず下半身の柔軟性を取り戻させなければ絶対にフォームは改善されないので柔軟体操は非常に大事なのです。 

投球指導の概論について

下半身は投球動作のエネルギーの約50%強の力を生み出すと言われております。
実践すれば分るのですが、全く下半身を動かさずに投球した場合、力の入った球は投げられないはずです。
初めに選手には、コントロールやスピードを意識せずフォームを重視して正しいシャドーピッチングを身につけてもらいます
そしてシャドーでしっかりフォーム修正できればボールをもっての練習を許可していきます。
最初は軽く5m位のネットスローから始めて段階的に距離を伸ばしていきます。
これは何故かと云うとフォームを意識させるというのは大前提なのですが、ボールをもった途端に元のフォームに戻ってしまう選手が非常に多いからです。
力めば力むほどシャドーではしっかり修正できていた部分が乱れていくので、段階的に伸ばしていくことが大切です。
力まず意識しながら反復練習していくことにより、修正されたフォームが意識せず体に徐々に沁みついてくるのです。
次回からは写真を交えて具体的に体の使い方を数回に分けて説明していきます。


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